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成功者K [本]

「成功者K」羽田圭介・著 河出書房新社

 売れない作家であったKが、芥川賞受賞。
 それをきっかけに生活が激変する。著者の自伝的小説。フィクションだよねこれ。

 成功しだしてからの成功者Kの成功っぷり、人生の勝ち組っぷりに一般人のオイラには腹立たしく、はよ落伍者Kになれと黒い心で読んでおりました。
 たぶんこの小説が悪いわけではなく、オイラの心が黒いだけですごめんなさい。

しんせかい [本]

「しんせかい」山下澄人・著 新潮社

 著者の山下澄人さんは、「北の国から」などの脚本を書いた倉本聰さんが主宰する「富良野塾」の二期生。
 その富良野塾の体験を小説として書かれている本です。
 独特の表現があり、世界に入るまでが難しくも感じました。ただ主人公スミトの心情や、【谷】とここで呼ばれている塾での、二期生同士、あるいは先輩である一期生との関係や心情が表されていたと思います。

 単行本には、この塾の試験を受ける前日をモデルにした「率直に言って 覚えていないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどうか」も収録。こちらも独特な世界観があります。
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京都鉄道博物館のすべて [本]

「京都鉄道博物館のすべて」JTBパプリッシング

 2016年に開館した京都鉄道博物館のガイド本。
 京都鉄道博物館の展示、博物館の車両の解説、博物館グルメ、博物館近辺のいろいろな観光施設など、盛りだくさん。
 鉄道好きにはたまらないですね。 
 見ていて行きたくなります。

ブッダも笑う仏教のはなし [本]

「ブッダも笑う仏教のはなし」笑い飯 哲夫・著 サンマーク出版

 笑い飯 哲夫さんによる、仏教の本。
 哲夫さんは「抜き打ち荷物チェック」で般若心経を写したメモを持っていたのがきっかけで、仏教好きをいじられるようになり、そこから仏教関係の仕事のオファーが来るようになったそうです。
 その哲夫さんが、仏教に関することを面白く分かりやすく紹介してくださっています。
 例えば、仏教開祖の人、お釈迦さま、つまりブッダのことや、仏教が時を下って様々な形に分かれてきたこと、仏教の様々な宗派の特徴とか、幅広く書かれています。
 お笑い芸人だからこそ、仏教の難しい教義だとかをめちゃめちゃ面白くわかりやすく伝えてくださいます。
 

サラバ! 下 [本]

「サラバ! 下」西加奈子・著 小学館

 サラバ!上巻では、姉や母などに翻弄されていた主人公の歩。
 姉を見て育ち、無駄なトラブルにならないよう、上手に世間を渡ってきた歩であった。
 大阪の家族から逃げるように大学は東京に進学し、ここでも上手に暮らし、ライターとして生計を立ててきたが。
 常に何かから逃げていた人生だっのであろう。ふとしたことをきっかけに歩の人生は転落する。歩は一人、エジプトに向かう。

  母、父、それぞれの過去。また、親友である須玖、また唯一恋愛感情なしでいられた女友達の鴻上。歩の何かから逃げてきた感情、冷めた無気力さがとても感じられました。

 様々な宗教に救いを求め、巻貝で自分を表現し、もがきながら道を探していく姉。対比的に何にも深く入り込まずそつなくやれればいいという弟。
 しかしながら、転落を機に何かを考え始める歩の心境に共感できる部分は多いです。

 上巻で張られた伏線をみんなすっきり回収できた、そんな気分です。気持ちよく読み終えました。

サラバ・上 [本]

「サラバ・上」西加奈子・著 小学館

 主人公の圷歩は周囲の個性的でアクの強い家族に翻弄されている。乱暴で大人のいうことを聞かない姉の貴子、自己中心的な母、一家を担っているが存在感の薄い父。
 歩は父の仕事の都合でイランで生まれ、その後帰国したが、小学校に入学して間もなく、今度はエジプトで暮らすことになった。

 歩はそつなく、誰とももめることなく過ごしていたが……。

 以前「アメトーーク」の読書芸人のとき、光浦靖子さんがおすすめされていたのて読んでみました。
 主人公の周辺の人々、とにかく癖が強い。家族の中で浮きがちだった歩。いやあ、気の毒だなあ。ですが、そんな歩の気持ちがよく分かる。西加奈子さんは女性のはずなのに思春期男子の心の内をよく分かって書かれていると感じました。
 また、エジプトに海外赴任している家族の話が詳しく書かれているなあと思ったら西加奈子さん自身もイラン・テヘランとエジプト・カイロで暮らしていた経験があったとのこと。

 下巻が楽しみです。

海の見える理髪店 [本]

「海の見える理髪店」荻原浩・著 集英社

 第155回直木賞受賞作。六つの短編が収められています。

 表題作は、主人公が、田舎の海沿いにある理髪店に行く。理髪店の鏡は一枚の絵のよう。海が広がっている。

 年老いた店主は、小気味良く散髪しながら、これまでの人生を語っていく。

 主人公と老店主の会話だけなのに、情景が思い描けました。店主のそれまでの背負ってきたものが、悲しくもあり、温かくもあり。

 それぞれの短編で、父と息子、母と娘など家族の思いや関係が描かれています。単純に温かい訳ではない、家族ならではの遠ざけるような、でもどこかで繋がっていたいような。心に染みます。

ジブリの哲学 [本]

「ジブリの哲学」鈴木敏夫・著 岩波書店

 スタジオジブリの鈴木敏夫さんが、ジブリにまつわる様々なエッセイや宣伝用の記事、対談などを集めたもの。

 ジブリの宮崎駿さん、高畑勲さんについてのことや、ジブリの映画を作っていく上でのポリシーや、作品に込める思いなど、本当にたくさん知ることができました。
 町工場的なスタイルで、質も良く、商業的に成功する作品を作り続けてきたのは、宮崎さん、高畑さんのカリスマ性だけでなく、ジブリで働くスタッフの力も重要だったのだと感じました。

 この本を読んで、前にも読んだことあるかなあ……と思った文章は「仕事道楽ー新版」にも載っていたものでした。

 鈴木敏夫さんが書かれた文章が余すところなく載っているように思います。ボリュームがすごいです。それぞれの映画ができたときにまつわる話が色々載っていて面白かったです。

だれもが知ってる小さな国 [本]

「だれもが知ってる小さな国」有川浩・著 講談社

 佐藤さとるさんの「だれも知らない小さな国」などのコロボックルシリーズを受けて新しく書かれた物語。

 比古(ヒコ)は、「はち屋」の息子で小学3年生。「ハチ屋」とは養蜂業のことで、日本の各地で咲く花の蜜を追いかけて、季節ごとに移動する。
 いつもの夏のように、比古は家族と一緒に北海道の学校に転校してきた。毎年夏限定の生徒で、クラスメイトも知った顔だけど、その年は僕のほかにもう一人転校生がいた。その子の名前は比売(ヒメ)で、今年からお父さんが「ハチ屋」の跡を継ぐという。

 ヒコとコロボックルの出会い、北海道の花々や木々の風景、ヒコやヒメの心情などが生き生きと描かれていて、有川さんの文章のすごさを改めて感じました。自然の中、特に木や草花の描写が素晴らしい。
 佐藤さとるさんのコロボックルシリーズを受けて書かれていますが、有川さんらしい、幸せな気分になる一冊です。

ない仕事の作り方 [本]

「ない仕事の作り方」みうらじゅん・ 著 文藝春秋

 「ゆるキャラ」「マイブーム」「見仏記」などで知られるみうらじゅんさんの本。

 ひこにゃんやくまモン、バリィさんなど、ゆるキャラがブームになり今では安定した人気を保っています。みうらじゅんさんは、その「ゆるキャラ」という言葉を生み出し、世間に認知させた人です。
 ジャンル分けがないものに、名前をつけ、それが面白いものなんだよと売り込む、面白いかどうかじゃなくてとにかくそれを好きになって周りの人々に言いまくる、そうしてたくさんのブームを作ってこられました。
 目の付け所が何ともニッチというか、新しいブームは思いがけないところから生まれるものだなあと感じました。
 漫画家でもあり、エッセイストでもあり、ミュージシャンでもあるみうらさんだからあれだけのブームになったんだろうという気もします。
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