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孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生 [本]


孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)

孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)

  • 作者: 前野 ウルド浩太郎
  • 出版社/メーカー: 東海大学出版会
  • 発売日: 2012/11
  • メディア: 単行本


 モーリタニア国立研究所でバッタ研究に勤しむ前野ウルド浩太郎さんの、研究の記録。フィールドの生物学シリーズの一冊。

 前野さんのブログでも書かれていたが、少年の頃に、バッタ大発生の記事で、女性が緑色の服を着ていたばかりに、バッタの群れに服を食べられてしまったという話を知り、いつか自分もバッタに服を食べられたいと願い、そのまま大きくなってバッタ研究員になった。初志貫徹というか、すごい人である。

 サバクトビバッタは、主にアフリカで、しばしば大発生し、バッタの群れがやってくると、草という草が食べ尽くされる被害が起こる。
 サバクトビバッタは孤独であるときは緑色、群生しているときは黒い姿をし、知らない人は種が違うのではないかと思うくらいの差がある。

 孤独な環境で生育したものを孤独相、密集した環境で生育したものを群生相という。
 その孤独相、群生相が、どのような条件で移り変わるのかを、メスのバッタが産んだ個体を調査している。
 その調査したバッタの数が半端ない。ひとつの論文を書くのに、相当数のバッタを調査しているのである。
 また、すぐに使う当てがなくても、孤独相、群生相のバッタを多めに飼育して、研究のアイデアが出たときに即座に研究に取り組めるようにしている。凡人にはできない感じた。

 研究内容もすごいが、バッタ博士の文体も面白く分かりやすかった。
 サバクトビバッタ研究に人生を捧げた前野さんの生き様が、絶対に真似できないが、すごい。
 ミドルネームのウルドは、モーリタニア国立研究所所長さんにいただいたものである。それを論文のオーサーネーム(著者名)にも入れて使うようになったのだから、その心意気が素晴らしいと感じる。

 クマムシ博士の堀川さんの著書やブログでバッタ博士の前野さんのことを知ったのだが、博士になる人はやっぱりすごい。
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