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山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか? [その他]

「山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか?」中嶋茂夫・著 洋泉社

 タイトルの山手線と東海道新幹線を比較しながら、どちらが儲かっているかだけではなく、JRグループ各社のビジネスモデルを様々挙げられて紹介されている本です。
 カシオペアやトワイライトエクスプレスの高級寝台列車、大阪環状線に40年前の車両が走っている訳など、JR各社の戦略のあれこれがあって興味深く読みました。

 2010年に出版された本なので、トワイライトエクスプレスなど、惜しまれつつ廃止された列車や、このときよりも新たに営業を始めた列車もありますが、JRの戦略や
国鉄時代にはできなかった新しいことなどをこの本でたくさん知ったように思います。

成功者K [本]

「成功者K」羽田圭介・著 河出書房新社

 売れない作家であったKが、芥川賞受賞。
 それをきっかけに生活が激変する。著者の自伝的小説。フィクションだよねこれ。

 成功しだしてからの成功者Kの成功っぷり、人生の勝ち組っぷりに一般人のオイラには腹立たしく、はよ落伍者Kになれと黒い心で読んでおりました。
 たぶんこの小説が悪いわけではなく、オイラの心が黒いだけですごめんなさい。

しんせかい [本]

「しんせかい」山下澄人・著 新潮社

 著者の山下澄人さんは、「北の国から」などの脚本を書いた倉本聰さんが主宰する「富良野塾」の二期生。
 その富良野塾の体験を小説として書かれている本です。
 独特の表現があり、世界に入るまでが難しくも感じました。ただ主人公スミトの心情や、【谷】とここで呼ばれている塾での、二期生同士、あるいは先輩である一期生との関係や心情が表されていたと思います。

 単行本には、この塾の試験を受ける前日をモデルにした「率直に言って 覚えていないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどうか」も収録。こちらも独特な世界観があります。
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写真でわかる雑草の呼び名事典 散歩編 [図鑑]

「写真でわかる雑草の呼び名事典 散歩編」亀田龍吉・写真、文 世界文化社

 前著「写真でわかる雑草の呼び名事典」の続編。前著を補完するように、また80種の植物を掲載。

 セイヨウアブラナ、セイヨウカラシナ、どちらも一般的には菜の花ですが、その特徴は写真で一目瞭然。

 その他の植物についても、種の特徴が分かりやすく書かれています。
 これを見て、野に出よう。いや、野じゃなくて街角でもいい。道路際に生えている草花が分かるはず。

写真でわかる雑草の呼び名事典 [図鑑]

「写真でわかる雑草の呼び名事典」亀田龍吉・写真、文 世界文化社

 道端や空き地など様々なところに生える雑草を写真で紹介した事典。よく見かける代表的な野の草花80種。

 精密な植物のスケッチで紹介されている植物図鑑は多いのですが、これは植物の写真が見たまま載っています。
 ヒルザキツキミソウは植物を採ったそばから傷んでしまっていたようで、写真を撮られるのに苦労なさったようです。何気なく野に咲いているまま撮られたように見えるけど大変なんだなあ。

 見やすくて、植物が何なのかとても分かりやすいです。野外でこれなんだろう?っていう草があったら、見て確かめるのにいいなと思います。

 後書きのところに「雑草という言い方はあまり好きではない」旨の言葉があって少し嬉しいです。
 植物好きの人はそうだよなあ。人間の都合で雑草と十把一絡げにしているだけで、それぞれの植物の特徴や花のかわいさや季節感とか、いろいろあるんだよなあ。

京都鉄道博物館のすべて [本]

「京都鉄道博物館のすべて」JTBパプリッシング

 2016年に開館した京都鉄道博物館のガイド本。
 京都鉄道博物館の展示、博物館の車両の解説、博物館グルメ、博物館近辺のいろいろな観光施設など、盛りだくさん。
 鉄道好きにはたまらないですね。 
 見ていて行きたくなります。

ブッダも笑う仏教のはなし [本]

「ブッダも笑う仏教のはなし」笑い飯 哲夫・著 サンマーク出版

 笑い飯 哲夫さんによる、仏教の本。
 哲夫さんは「抜き打ち荷物チェック」で般若心経を写したメモを持っていたのがきっかけで、仏教好きをいじられるようになり、そこから仏教関係の仕事のオファーが来るようになったそうです。
 その哲夫さんが、仏教に関することを面白く分かりやすく紹介してくださっています。
 例えば、仏教開祖の人、お釈迦さま、つまりブッダのことや、仏教が時を下って様々な形に分かれてきたこと、仏教の様々な宗派の特徴とか、幅広く書かれています。
 お笑い芸人だからこそ、仏教の難しい教義だとかをめちゃめちゃ面白くわかりやすく伝えてくださいます。
 

サラバ! 下 [本]

「サラバ! 下」西加奈子・著 小学館

 サラバ!上巻では、姉や母などに翻弄されていた主人公の歩。
 姉を見て育ち、無駄なトラブルにならないよう、上手に世間を渡ってきた歩であった。
 大阪の家族から逃げるように大学は東京に進学し、ここでも上手に暮らし、ライターとして生計を立ててきたが。
 常に何かから逃げていた人生だっのであろう。ふとしたことをきっかけに歩の人生は転落する。歩は一人、エジプトに向かう。

  母、父、それぞれの過去。また、親友である須玖、また唯一恋愛感情なしでいられた女友達の鴻上。歩の何かから逃げてきた感情、冷めた無気力さがとても感じられました。

 様々な宗教に救いを求め、巻貝で自分を表現し、もがきながら道を探していく姉。対比的に何にも深く入り込まずそつなくやれればいいという弟。
 しかしながら、転落を機に何かを考え始める歩の心境に共感できる部分は多いです。

 上巻で張られた伏線をみんなすっきり回収できた、そんな気分です。気持ちよく読み終えました。

サラバ・上 [本]

「サラバ・上」西加奈子・著 小学館

 主人公の圷歩は周囲の個性的でアクの強い家族に翻弄されている。乱暴で大人のいうことを聞かない姉の貴子、自己中心的な母、一家を担っているが存在感の薄い父。
 歩は父の仕事の都合でイランで生まれ、その後帰国したが、小学校に入学して間もなく、今度はエジプトで暮らすことになった。

 歩はそつなく、誰とももめることなく過ごしていたが……。

 以前「アメトーーク」の読書芸人のとき、光浦靖子さんがおすすめされていたのて読んでみました。
 主人公の周辺の人々、とにかく癖が強い。家族の中で浮きがちだった歩。いやあ、気の毒だなあ。ですが、そんな歩の気持ちがよく分かる。西加奈子さんは女性のはずなのに思春期男子の心の内をよく分かって書かれていると感じました。
 また、エジプトに海外赴任している家族の話が詳しく書かれているなあと思ったら西加奈子さん自身もイラン・テヘランとエジプト・カイロで暮らしていた経験があったとのこと。

 下巻が楽しみです。

海の見える理髪店 [本]

「海の見える理髪店」荻原浩・著 集英社

 第155回直木賞受賞作。六つの短編が収められています。

 表題作は、主人公が、田舎の海沿いにある理髪店に行く。理髪店の鏡は一枚の絵のよう。海が広がっている。

 年老いた店主は、小気味良く散髪しながら、これまでの人生を語っていく。

 主人公と老店主の会話だけなのに、情景が思い描けました。店主のそれまでの背負ってきたものが、悲しくもあり、温かくもあり。

 それぞれの短編で、父と息子、母と娘など家族の思いや関係が描かれています。単純に温かい訳ではない、家族ならではの遠ざけるような、でもどこかで繋がっていたいような。心に染みます。

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