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文筆系トークバラエティ ご本出しときますね [本]

「文筆系トークバラエティ ご本出しときますね?」BSジャパン/若林正恭・編 ポプラ社

 オードリー若林正恭さんは、アメトーークの読書芸人の会にも何度か出られているように、読書をこよなく愛している。文庫本の解説や、帯などにも若林さんの名前が見られますが、その読書家の若林さんが数々の作家をゲストにトークした番組『ご本出しときますね?』を書籍化したもの。

 作家さんに対して、堅いイメージを持っていたのですが、とても面白い人々だなあと感じました。
 西加奈子さんのトークがめちゃめちゃ面白かったです。
 『コンビニ人間』の村田沙耶香さんは、あれだけ売れても週三日コンビニのバイトをしていて、バイトの日の方が筆が進むとのこと。
 ほかにも作家さん同士の関係だとか、小説を書くときのこととか、作家さんたちの姿の断片をみられたような気がしてよかったです。

 個人的には未読の作家さんも多かったため、これをきっかけに読んでいきたいと思いました。

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陸王 [本]


陸王

陸王

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/07/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


 TVドラマとしても話題になった作品の原作小説。
 池井戸潤さんは「下町ロケット」「オレたちバブル入行組」などの企業を舞台に多くの小説を書かれている。

 埼玉県行田市にある足袋製造をする中小企業のこはぜ屋。宮沢紘一は,百年続いたこはぜ屋の社長である。
 足袋が日常の履物であった時代は遠ざかり,行田に何軒もあった足袋屋は日に日に数を減らし,先細っていくばかりの業種である。
 業績も将来的に伸びが見込めないなか,宮沢は新規事業へと乗り出す。それは,マラソン足袋と言われている,陸上競技用のシューズであった。

 会社の中の人々はそれぞれ危機感を持っているが,新規事業を進めるべきだと考える宮沢に対し経理担当の富島玄三は気が進まない。
 いざ,陸上競技用の,マラソン足袋「陸王」開発が始まっても,様々な困難が次々とあって……。

 展開にドキドキしながら,読みながらこはぜ屋を応援したい気持ちになった。
 運転資金がない,対外的に大きな信用もない,といった中小企業の苦悩と,それでもそれを乗り越えて「陸王」を商品として生み出そうとする人々の絶え間ない努力を感じた。
 ダイワ食品陸上部の選手,茂木裕人も怪我の苦しみと大手シューズメーカーからのサポート打ち切りに落胆していた。だが「陸王」で走法を変え,再起を図ろうとする。

 資金力に勝る大企業に対して,独自の技術で製品をつくる中小企業。分かりやすい図式ですが,中小企業の中の人々やそこに関わる人々の心情がとても伝わってきたように思う。

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ピーターラビットの野帳 [絵本]


ピーターラビットの野帳(フィールドノート)

ピーターラビットの野帳(フィールドノート)

  • 作者: アイリーン ジェイ
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1999/11/30
  • メディア: 大型本


 ピーターラビットの作者として知られるビアトリクス・ポターですが、二十代はじめの頃から三十歳くらいまで、きのこ類や植物の化石などのスケッチをたくさん残し、アマチュア科学者として論文も書き上げています。残念ながら、当時のイギリスの女性差別もあり、ポターは科学者として生きることを断念しますが、これらのキノコ、菌類や化石のスケッチを元に、科学者としてのポターに迫った本です。
 ナショナルトラストの創設者の一人で、牧師でもあるハードウィック・ローンズリー師は、湖水地方の歴史的建造物、自然景観を守るために活動してきた人です。ローンズリー師の考えに共感し、ナショナルトラストのために鋭意活動していくポターですが、たくさんの菌類、化石類のスケッチをアーミットライブラリーに寄贈します。そのたくさんのキノココレクション、化石、植物、動物などのスケッチを紹介しながら、ポターの研究を追っています。対象をしっかりと観察し、緻密で美しいポターのスケッチは芸術的なばかりでなく、正確に描かれ科学的です。

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関口知宏のヨーロッパ鉄道大紀行 ハンガリー、クロアチア、スウェーデン、ポルトガルを過ごした40日間 [本]


関口知宏のヨーロッパ鉄道大紀行: ハンガリー、クロアチア、スウェーデン、ポルトガルを過ごした40日間

関口知宏のヨーロッパ鉄道大紀行: ハンガリー、クロアチア、スウェーデン、ポルトガルを過ごした40日間

  • 作者: 関口 知宏
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2017/10/31
  • メディア: 単行本


 俳優、ミュージシャンと多彩な活動をしている、関口知宏さんの旅日記シリーズの一冊。
 この巻は、ハンガリー、クロアチア、スウェーデン、ポルトガルの4か国をそれぞれ10日間ずつ、合計40日の旅日記。
 イラストがとてもきれいです。

 ハンガリーは、頑なに正しさにこだわる真面目な人たち。
 クロアチアは、温和で大らかな人たち。だが紛争の爪痕があちこちに残っている。
 スウェーデンは個人主義で合理主義。無駄を排除し極めてシンプルな生活。
 ポルトガルはラテン系の楽観的な国民性。人々にオトナであるという気質を感じるそう。

 ヨーロッパのくくりではありながら、それぞれカラーが違う。北のゲルマン系、南のラテン系だけではくくれない多様さがあること、それが世間一般のその国のイメージと似て非なるところがたくさんあった。

 それにしても、関口知宏さんのコミュ力の高さといったら。素晴らしいとしか言いようがない。すごい。

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身の丈にあった勉強法 [本]


身の丈にあった勉強法

身の丈にあった勉強法

  • 作者: 菅 広文
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2017/11/02
  • メディア: 単行本


 高学歴といわれているお笑いコンビ,ロザンの菅広文さんが,勉強法について書かれた本。

 「京大芸人」の相方,宇治原史規さんとは,大阪教育大付属高等学校天王寺校舎で出会う。そしてお笑いコンビを組むに当たり,宇治原さんに京大に行くよう勧めたのは菅さんである。

 菅さんが「京大芸人」「京大少年」の中で書かれていた,宇治原さんの勉強法は,普通の人にとっては意味がないと書かれている。
 たとえば,1日11時間勉強する。そんなのは一般人には無理。

 それなら,どうすればいいか,宇治原さんの勉強法も踏まえつつ,その中から普通の人に役に立つと思われる勉強法を紹介しています。
 はて,紹介していると言っていいのでしょうか。
 とにかく,文章が面白くて,けどあんまり大きな声も出せずにニヤニヤ,ブヒブヒ言っている状態です。
 面白いです。あっという間に読んでしまって,でもまあ,勉強法というよりなんか勉強が絡んだ面白いエッセイを読んでいるような感じです。
 菅さん,自分自身のことを「中学歴」って書いているけれど,そんな卑下しなくてもいいのに。

 何が頭に残っているのは自分でもよくわかりませんが,なんだかんだ言っても菅さんと宇治原さんは仲がいいんだなと感じます。


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スマホゲーム依存症 [本]


スマホゲーム依存症

スマホゲーム依存症

  • 作者: 樋口進
  • 出版社/メーカー: 内外出版社
  • 発売日: 2017/12/26
  • メディア: 単行本


 精神科医の著者が,「スマホゲーム依存」と,それからの回復を目指した治療について書かれた本。

 「スマホゲーム依存」からの回復の難しさは,インターネット,スマホが生活の必需品になり,それ無しで生活していくことが非常に難しくなってしまったことである。「アルコール依存症」「ギャンブル依存症」の場合,アルコールは摂取しない,ギャンブルはやらない,といった,断って依存から抜け出す方法が取られる。

 スマホ依存はグレーであり,ゲーム以外のことでスマホを使っているときに,ゲームからのプッシュ通知があると,それをきっかけにスマホのゲームを始めてしまう。
 スマホゲームは,はじめは無料でインストール,登録ができ,ゲームを始めるためのハードルは低い。
 また,ガチャと言われる,ゲームを有利に進めるアイテムを得るためのシステムがある。より良いアイテムを得るために課金をし,場合によっては課金が高額となってしまう。はじめは通勤の合間,ちょっとしたスキマ時間にやっていたものが,次第に生活を脅かすほど長時間ゲームにのめり込むようになる。
 精神科医の立場から,依存症になるまでの過程,ネット依存の特徴などが書かれている。

 また,ネット依存かどうかを判定する診断ガイドライン,ネット依存から立ち直る治療のプログラムなどが書かれている。

 高1の長女ひでひ子(仮)に勧められ,ついついハマってしまったゲームがいくつかあるのですが,オイラ自身「課金はダメ,ゼッタイ」のラインを引いておきたいと思った。とにかく眼精疲労と視力低下がひどいのです。ひでひ子にも釘を差しておかねば。

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関口知宏のヨーロッパ鉄道大紀行 オランダ,ベルギー,オーストリア,チェコの40日間 [本]


関口知宏のヨーロッパ鉄道大紀行: オランダ、ベルギー、オーストリア、チェコの40日間

関口知宏のヨーロッパ鉄道大紀行: オランダ、ベルギー、オーストリア、チェコの40日間

  • 作者: 関口 知宏
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2016/09/27
  • メディア: 単行本


 俳優の関口知宏さんが,8年ぶりに鉄道の旅をして,その旅の記録と,描いてきた絵日記を書籍にしたもの。

 オランダ,ベルギー,オーストリア,チェコの4か国をそれぞれ鉄道で10日間ずつ巡られた。
 街の人達と触れ合い,さまざまな場所へ行く。本を読みながら追体験しているような気分になる。

 鉄道メインのようでいて,実のところそれぞれの国の人々に触れ合ってきた日記なのでは。

 ヨーロッパの国はそれほど大きくはないのに,人々の個性がそれぞれあるのだと感じされられた。
 オランダでは倹約家で現実主義,それは,水害や地盤沈下に対応するため生まれた気質なのではないか。
 ベルギーではオランダ語を話すフランダース地方とフランス語を話すワロン地方,さらにドイツ国境近くではドイツ語も話され,多種多様な人々が互いに理解しようとしている。
 オーストリアも多民族国家で,民族が入り混じって発展してきた国でもあるため,移民には寛容。無邪気さとポジティブさ。力による支配でなく協調。
 チェコは長い歴史の中で大国に翻弄され,言いたいことを飲み込んでしまう内向きさもある。日本に似ているところがあるそうだ。

 政治的な国境線だけでなく,言葉,民族,さまざまなものが入り混じって,しかしながらそれぞれの国の特徴があるんだなあと感じた。

 さらに,関口さんが色鉛筆で書いた絵がとてもきれい。字もきれい。なんでもできる子だな。
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シティ・マラソンズ [本]


シティ・マラソンズ

シティ・マラソンズ

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/10
  • メディア: 単行本


 ニューヨーク,東京,パリの3つのシティ・マラソンを舞台に書かれた3編の小説。

 娘がニューヨークシティマラソンに出るから,お目付け役としてニューヨークシティマラソンに出ろとワンマン社長に押し付けられた主人公。乗り気でなかったが……。三浦しをんさん「純白のライン」。

 中学・高校を殿に陸上部で過ごした悠人と湊。悠人は社会人となって走らなくなっていたが,音信がなかった湊から東京マラソンに出ると電話が……。あさのあつこさん「フィニッシュ・ゲートから」。

 夕は5歳下の妹のバレエの才能を見せつけられ,限界を感じバレエを辞めた。そして日本から逃げるようにパリに留学した。パリで出会った金髪の女性とゴールデンレトリーバー。彼女たちの走る姿を見て,夕もランニングを始める。近藤史恵さん「金色の風」

 それぞれ,とても引き込まれた短編でした。
 市民ランナーとして走るまでの,心の葛藤,挫折,複雑な思いを読みながら感じました。
 シティ・マラソンは,思いを抱えながら走る,走ることで心が解放される。どんなランナーのことも受け入れる不思議な場所だ。

 この作品は,アシックスが2008~10年に行ったWEBサイトとモバイルサイトでの「マラソン三都物語~42.195km先の私に会いに行く」キャンペーンのために書き下ろされたそうです。

 これを読んで自分も走りたいと……は思いませんでした。すみません。運動神経悪いし体力ないので。
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掟上今日子の挑戦状 [本]


掟上今日子の挑戦状

掟上今日子の挑戦状

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/08/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


 忘却探偵シリーズの三冊目。
 今回は、三つの事件の話。
 元は競泳選手を目指していた鯨井留可(くじらい るか)ライバルの選手の殺人
容疑のアリバイの話。
 アパレルショップ『ナースホルン』の試着室で起こった密室と言っていいのか微妙だけど密室殺人事件。
 人材紹介会社『縁結人』で起こった殺人事件と、残されたダイイングメッセージ。

 どの話もさくさく読めて面白かったです。今回はホームズに対するワトソン的な位置に三人の警部です。


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掟上今日子の推薦文 [本]



掟上今日子の推薦文 (講談社BOX)

掟上今日子の推薦文 (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/04/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

「掟上今日子の推薦文」西尾維新・著 講談社

 掟上今日子、忘却探偵シリーズの二冊目。次の日には記憶がなくなってしまうからこそ、一日で事件を解決する名探偵。二冊目は美術館、美術に関わる人や場所が舞台のミステリー。
 この本は長編で、前の『掟上今日子の備忘録』とはまた違う味わい。
 面白く読めました。

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